順調に蔵王エコーラインからハイラインへの分岐にある駐車スペースに着きましたが、芝草平の花のシーズンなので、駐車できるスペースはありません。
南蔵王縦走路の案内板の前には多くの登山者がおりました。
仕方なくハイラインに入り、熊野岳周辺と中丸山方面を歩く事に急遽変更しました。
中丸山は地蔵山、熊野岳 、刈田岳と同様粘性の高いマグマの溶岩円頂丘とされております。
刈田岳の駐車場は、時間も早いこともあり車の数は20台程度でした。
天候は期待したほどではなく、近くの山は、見えるのですが、吾妻、朝日、飯豊連峰など
は全く見えません。それでも、馬の背からは、エメラルドグリーンのお釜が見えました。
馬の背から五色岳とお釜、宮城県側は天気は良いようです |
馬の背から熊野岳方面への登山者は数人でしたが、熊野岳から中丸山への道では誰とも会うことはありませんでした。
熊野岳から中丸山へは、始め鳥海山鉾立からの道と同様石畳となっており、山形県側の登山道整備の姿勢に感心させられます。
熊野岳から少し下りた石畳の道から中丸山。 |
其処から下ると低木の林に入ります。そして道の脇には種々の高山植物が見られます。
マイヅルソウとイワカガミ |
イワカガミ |
アオノツガザクラ |
コバイケイソウ |
さらに、しばらく行くと木道に変わり歩き易くなり、深い谷となっている仙人沢とその向こうにエコーラインと南蔵王の山が見えます。
中丸山へ尾根の歩道橋 |
仙人沢とエコーライン側の溶岩台地、その向こうに南蔵王連峰が見られた |
その頃から黒い雲が見られ天気が急変するのではと思われるようになり、引き返すことにしました。
ハクサンチドリ(紅紫と白) |
ナナカマド奥に見える仙人沢の砂防堰堤 |
ミヤマヤナギ? |
昼食は、熊野岳山頂神社前の小屋の中で、食べることにしました。
小屋の中には数人の先客が食事をしておりました。その方々にまじえて頂き、色々な話しをしながら楽しい食事となりました。その折も話題となったのが、山形・宮城県の高山植物保護についての標識の設置状況の差異についてでした。ここにも大きな差があるようです。
食事後は、山頂から丸山沢上部に歩いて見ることにしました。
正面が丸山沢、 左が遅くまで残る雪渓、右がロバの耳 |
6月11日に歩いた丸山沢を思い出したからです。そして、かもしか尾根(ロバの耳)コースから気になっていた丸山沢上部のピークを見たいと思ったからです。
岩場から正面が烏帽子岳、右が五色岳 |
ガンコウランの中で咲くイワカガミ |
大岩にはイワカガミが並んで咲いていましたし、近くのカレバでは咲きかけのコマクサに合うこともできました。
岩場の棚のイワカガミ |
一輪だけ早く咲いていたコマクサ |
歩いた日:2013:06:20 天気:晴れ
参加者:1人
歩いた軌跡:GPSの記録のとおり
コースタイム:9:24刈田駐車場(1723 m)→10:16熊野岳頂上→10:30低木帯(1739 m)へ→11:06中丸山への道折返し地点(1617 m)→11:56熊野岳山頂避難小屋12:21→12:53丸山沢上部ピーク(1767 m)→刈田駐車場
歩いた標高差:400m 距離:9.1km