堂木沢山に国道48号東根市関山大滝ドライブインからアプローチ

 堂木沢山(1003m) は山形県東根市関山に位置し、同県の天童市から国道48号を仙台に向かう途中、面白山と黒伏山の間に反射板のある大きな山である。
地図には登山道の記載はなく、Webにもこれまで山の南にある沼沢沼からの登山記録が掲載されているだけである。ただ、リーダーの講師Y氏が何度か登られたと聴かされていた。この山は冬季の気象条件は厳しく、特に稜線では風が強く今回同行された先輩のS氏は途中で撤退されたとはなされていた。

        
今回は、講師の企画でテーマは冬のみ登れる「独自のルートを廻り併せて展望を楽しむ」とし、加えて雪山歩行知識と技術を拾得する事も目的として、国道48号の関山トンネル6km西側の大滝ドライブインから藪こぎをして登ることとなった。
登山当日17日は冬型の天気が少し緩み、晴れるとの予報であったが、午前中は雪がちらつき見通しもそれ程得られない状態であった。気温は氷点下5度程度と思われる。
参加者は前掲のY氏、S氏、Kさんの4名である。
ルートは大滝ドライブイン南から乱川に降りトラス橋を渡り直ぐ杉の林に入り、その後雑木林を登るものである。積雪は70~100cm程度で講師のY氏はまだまだ少ないとは言うものの、斜面の傾斜も相当ある上に樹林の間には吹きだまりがあって、前進する速度は中腹での登りの速度は150m/時間、上部で120m/時間となった。
途中雑木の近くに時々深く沈む所があり、そこに右足を落としひねってしまった。このため、ラッセルは講師Y氏とS氏に集中、メンバーのスケジュールに多大の支障を与えてしまい、標高870mのピークで引き返すことになった。










下山は転倒に注意しながら登ったコースを450m/時間で順調に降りることができた。コースに着いてはGPSの記録として示した。



コースタイム:8時31分ドライブイン発→10時5分標高505m→12時30分830m昼食発12時52分→13時22分ピーク868m発13時30分→14時53分ドライブイン戻りである。

雑感:Y講師から何回か話を聴き、気になっていた堂木沢山であるが、なんとか870mのピークまで登ることができた。ただ、頂上までは深い雪の中往復2.5kmもあり、天気も回復しなかったので、雪の美しいブナ林を撮影し帰途となった。また何時か挑戦したい。



学習したこと:
1)ラッセルの方法  参加できるまでには少し年数を要すと思う。
2)ワカンジキの装着法
冬山でアルミのワカンジキを何回か装着した。しかし、ワカンの中で靴の位置が前方に移動
し、歩行に支障を生ずる。Y講師から、靴を安定固定するポイントは靴のヒールの前のシャンク
(土踏まず)にワカンの固定ナイロンテープが設置され、靴が前方に移動しないように装着され
ることが必要で、ベルトははじめに足後ろを固定しその後前の部分を固定するようにすること
が肝要であると教えて頂いた。参考までに。