2013年9月28日土曜日

久しぶりの福祉登山・表コースから泉ヶ岳を歩く

9月に入り地区福祉協議会、検査入院など種々スケジュールがあったので、福祉登山への参加は前日に決めることになりました。決めて直ぐに講師に連絡して登山計画書を送付していただきました。

 泉ヶ岳は現在も仙台市民の山として親しまれておりますが、往時も布袋さんの寝姿とし、恵み豊かな山であったようです。

 ところで、筆者も古くからの仙台市民です。泉ヶ岳は中学の山岳部ではじめて登りました。
その頃は、バスを山麓の根白石福岡の旗枠でおり、今は長い坂の自動車道となっている笈坂を歩き、現在の少年自然の家がある泉ヒュッテまで歩き、其処から水神コースで頂上に立つのが一般的だったのです。旗枠から2時間歩きヒュッテ、更に2時間かけて頂上に登ることから,出発時間が遅い折りや、天気の状態では途中引き返すことが屡々でした。
 しかしその後、スキー場が整備され、ヒュッテまで仙台市バスが登るようになって仙台市民の山として、より身近なものになったと思います。

 私的になりますが、この山で印象深いことは、ヒュッテの前でゴミを焼却しようとして、2回も枯れ草に火が移り、山火事になるのではと心配したことです。幸い、ヒュッテの主人に、助けて頂き大事には至らなかったものの、ショックでした。
登り口駐車場から見る表コース上部から延びる尾根














                                          
                      さて、登山計画書に記載されていた表コースは薬師水コースともよばれて、往時から修験の道であり、変化に富んだ険しいコースです。


急勾配濡れた岩を登る

 このコースは、仙台市が配布している「泉ヶ岳山歩きMAP」に書かれているルートは、沢を登るルートですが、実際歩きGPSの記録などで確認しても、尾根を歩くようになっています。
表コース登山口の案内標識

参加メンバー

 前日、福祉登山計画書を頂き、このコースを選定されたことに少し驚いたのですが、参加者の総合的レベルが長年の山行で高く、問題がないと判定されたものと思いました。

 登山口から見る泉ヶ岳の東面は急斜面が多く、他の登山ルートに比べても大変だと思わせます。
登り口は緩やかですが、林の中急坂になるとまもなく道の両側の大石に先端が擬宝珠型の鉄棒が
埋め込まれている所に着きます。正にこのコースは信心の道であることが分かります。
道両側の大石に先端が擬宝珠型の鉄棒が埋め込まれている

 その後は、巨石の中を歩くことになります。急斜面の巨石を見ると3.11の地震で崩落したのでは
と思いましたが、その様な跡は、あまり分かりませんでした。
急峻な道を登る

ただ、急な斜面に散在する岩は、不安定な状態であることには変わりがないので、細心の注意を
払って登りました。
胎内岩を迂回して登る

  胎内くぐりは、悪いことをした人は、くぐり抜けられないとのことで、殆どのメンバーは遠慮しました。折角胎内くぐりの脇の道を登りましたが、濡れた大岩があって、通過には持参のロープを使い10分ほど要しました。

この付近はブナは少ない
コース周辺の植生は、コナラ、リョウブ、ハウチワカエデなどが多く、特徴とされるブナの大木は
少ないように思えました。

当日は気温、湿度が高く、熱中症が心配されたのですが、そのとおり途中参加メンバーの体調が
悪くなり、休息と塩分、糖の補給も合わせた水分摂取をして頂ただきました。
しかし、このコースは岩場を歩くので、ペースを整えることが難しく、回復がかなり遅れる状態でした。
ドウダンの林


            
このためドウダンの林に着き一息つくと、急坂も 少なくなったことから、一定のペースで歩くようにした結果、頂上に着く頃には体調を回復したようです。
        
帰途は、多くのメンバーが水神コースを選んだが、我々は少年自然の家へ最短となる滑降コースを選んで、下山しました。



歩いた期日:2013/09/14  天気:晴れ
9:46表コース登山口→10:49胎内岩10:57→11:55昼食(    975 m)12:11→12:43泉ヶ岳頂上12:59→
13:11かもしかコース分岐→13:57お別れ峠→14:48駐車場


2013年9月3日火曜日

神室連峰の最高峰・美貌を誇る小又山を歩く



8月20日は、天気の関係で白鷹山の北側に位置する東黒森を歩きました。
そのおり階段降下中に足が変になり、その状態が改善しないまま、小又山を歩くことになりました。

  昨年は、福島猪苗代湖北東の川桁山を歩き、帰宅後足に消炎鎮痛液を塗布することになりました。講座では、この山はその山容と異なり、急坂は厳しく別名を"たまげた(ビックリするようなの方言)山"としておりました。そして、たまげた山他に問題の山として"困った山"(小又山)もあると講師が話してくれました。
何れにしても高齢者には、急坂を強いられるマークの付いた山で大変です。

 小又山のある神室連峰は栗駒国定公園の西端にあって、南北二十数キロ、標高千メートルから千三百メートル程度の山が連なる。東北では数少ない壮年期褶曲山脈と言われています。
信仰登山の対象となった神室山が主峰とされておりますが、小又山はそれより少し高い山です。よく「山高きがゆえに貴からず」とは言うものの、三角形の端正な形はひときは目立つ魅力的な山です。
小又山と南にのびる稜線

 さて、講師から25日に送られてきた計画書には、遠野三山の一つ石上山ではなく、山形の神室連峰の小又山の名が記されており、西の又沢の徒渉は靴を脱ぐため、靴下の替えを持参する様にと書かれておりました。
一方、案内の書籍にも、幅40m近くの沢の徒渉をするため、流量の多い時期には十分注意する様に記され、加えて往復8時間の健脚向けのコースと付記されていました。
 
小又山歩きは、体調不十分な上に山の状況も考えると種々心配なものとなりました。

 仙台を6時半に出発、東北自動車道から国道47号を経由して最上町(向町)に、町役場に立ち寄り、職員の方から小又山登山に必要な種々の情報と資料を頂きました。
 その後、東法田経由で白川林道をとおり、更に分岐して西ノ又沢林道を進み堰堤前で駐車しました。
 ところで、別の案内書籍にも西ノ又沢を漕いでわたるとも記されておりました。それで長靴を準備するか、靴を脱ぎ渡るかなど、種々コースの第一の難関をクリアするため、どうするか種々考えました。
 その結果、今回は靴下で渡れる様に、予備の靴下と、ウレタンの草履をザックに入れるなど準備をしました。
 しかし、当日は、幸いにも流量が少なく、右岸側に2.5m、左岸側に1.5m幅の小川が流れて
いるに状態で、容易な徒渉となりました。


西ノ又沢途渉地点の状況

 (その河原の石を見ると、綺麗な花崗岩は見当たらず堆積岩と思われる石が多いように
思われました。)
 容易に徒渉して少し進むと林業用作業車が通っている林道を歩くことになりました。
幅2~3mの林道です。約15分程進むと林道が右手の方にカーブします。そのカーブの手前から
登山道が杉林の中入り九十九折りを登りますが、勾配がきつくなる手前にやっと1合目の道標が
ありました。

1合目付近を歩く
標高600m付近からは辺りは広葉樹にかわり尾根の取り付きまで続きます。
 ところで、GPSの履歴を調べると、コースは地図とは異なり550m付近から北に進み580m付近から九十九折りを登り680m付近で尾根に取り付く様になっています。地図のコースは鞍部に登る様になっていますが、鞍部の上に現在の道が付けられている様です。
 尾根の取り付け付近で一服して山神碑を探したのですが、見あたりません。結果的には山神の石碑は尾根取り付きから約100m登った所にありました。一部の案内書には鞍部にあるとされていますので注意?すべきでしょう。

登山道から少し脇の山神の石碑
尾根の急坂は、左側に木々の間から主稜線を眺められる事もありますが、雑木林の中1111mまで続きます。特に1000mから上部はかなりの急勾配となっており、汗を絞られます。



神室連峰の主稜線

 山神の石碑まで何とか順調に登っていたので、この急坂をペースの早いSさん追う様に歩いたのですが、徐々に足と息が苦しくなり、やっと1111mに辿り着く状態となりました。
槍立か

 1111mのピークからすぐ南側の槍立のピークがみられます。昔はここに登山道があった様ですが、現在はその跡もわかりません。
さて、道は北に向かいます。時々東側の灌木が低くなり大鏑山から禿岳に続く稜線が見えます。しかし、越途までは本当に長い路に思えました。

やっと着いた越途 
越途で昼食をとる頃から雨が降り始め、更にスピードが鈍りはじめた頃、Sさんは下山してゆきました。
越途から9合目に向かう

木々の間から神室山が望めた

 9合目を過ぎると雲が晴れると頂上付近の草原に道がついているのが見られ、少し頑張れば何とかなると思い、気力で進みます。
9合目の標識

9合目を過ぎると小又山が望める

道端にはイワイチョウが見られ、気持ちは快適なのですが、

イワイチョウは咲いていた
足には鉄筋が入っている様な感覚で、何とも情けない状況です。それでも休みながらやっと頂上に辿り着くことができました。
頂上で講師とK氏

 頂上はかなり広く、山頂標識の後ろには、アキノキリンソウやハクサンフウロが鮮やかに咲いていました。

頂上の標識の後で咲く色鮮やかなアキノキリンソウとフウロ
期待していた連峰の他の山も鳥海山や月山も眺めることはできず、写真を数枚撮ったあとは、正座やストレッチで調整し長い降下の行程に備えました。
頂上からの下り

 足つり再発を考えるとゆっくり慎重に歩いたのですが、仮払い後道に残されていたブナの枝に躓き転倒し足釣りが復活したりして思うような歩行ができず、時間ばかり費やすことになりました。

エゾアジサイも鮮やか

 更に1111mのピークからの急斜面は慎重に歩くこととなり、大変な思いをしました。

 以上”困った山”などと申し訳ない表現をしましたが、登山道は綺麗に開払いされ、他の山に比しても管理が行き届き、地元の山好きの方々から愛されていることを記しておきたいと思います。
 筋力トレーニング不足で、体調が万全でないとすれば、どの山でも大変なのです。反省し今後少しでも賢くなるようにしたいと思います。

山歩き日時:2013/08/27  参加者:講師、他4名

コースタイム:
9:30西の叉登山口(標高457 m)→10:24尾根取り付き(692 m)→10:46山神石碑(795 m)
→11:341111mピーク(1107 m)→12:11越途(1187 m六合目)12:28→13:16九合目(1266 m)
→13:38小叉山山頂13:51→14:03九合目→14:39越途(六合目)→15:081111mピーク→
15:39山神石碑→15:49尾根取り付き部→16:24西の叉登山口
 

2013年8月13日火曜日

遅い梅雨明けの八月上旬 中央蔵王を歩く

 この時期仙台を中心とした宮城県南部はやませなどの北東気流により、天気があまり良くないのですが、蔵王はその標高が1500mを超えていることもあって、平野部や低い丘陵地と異なる複雑な挙動を示します。
 平野部では霧や小雨でも標高1200mの賽ノ磧をすぎる頃から、周囲の山が見られ様になり、大黒天付近からは青空に変わることが時折あります。
8月6日は稜線まで見えていた
8月3日は頂上付近が雲中

 今回は、8月3日に福祉登山で歩いた賽ノ磧散策路と8月6日の熊野岳からロバの耳、帰途御釜わきを通って避難小屋併設県営レストハウスに戻る山歩きのメモです。

 8月3日は蔵王熊野岳周辺のコマクサ鑑賞を目的に、パレットメンバー4名、一般参加者(子供3名)7名、そしてTOIメンバー4名で福祉登山を行いました。

 当日は東北・北陸が梅雨明けした日ですが、蔵王の気象は不安定で、コマクサ平からは五色岳の上部、刈田岳、そしてそこから熊野岳へのびる馬の背は黒い雲の中でした。講師はこの雲は終日消えないであろうと判断し、コマクサ平を少し歩いたあと、賽ノ磧散策路で花々の鑑賞することにしました。





コメツウジ駒草平

駒草平のミヤマコウゾナリ

トリアシショウマ:散策路

ノリウツギ:散策路
ヨツバヒヨドリ:散策路
アキノキリンソウ:散策路
シラネニンジン:散策路

路肩の石垣上にヘビが休んでいた


 散策路は丸山沢の麓にあったかもしか温泉白雲山荘に荷物を送るケーブル跡まで、1,5km程の遊歩道で、舗装もされ歩き易い路です。路の両側には、季節毎にいろいろな表情を見せてくれる高山植物があり、山の自然観察をさせてくれます。そして、ケーブル跡近くからは中央蔵王のすばらしい景観も望めます。福祉登山参加者も、豊かな自然と雄大な景観を満喫した様です。
濁川を挟みかもしか尾根・ロバの耳が見られた


 8月6日午前5時の気象予報は、宮城県白石市で降水確率が午前60%、午後70%、雷と濃霧注意報が出されており、天候判断が極めて難しい状況でした。しかし、前述の過去に経験から、計画どおり、蔵王にむかいました。
 
 天気は高度が上がるにつれ良くなって、駒草平からは、写真の通り中央蔵王がはっきり見えるようになりました。ただ、気象予報も考慮し、できるだけ午後は早めに切り上げることとして、車はハイラインの刈田岳駐車場に止めることになりました。
エメラルドのお釜と五色岳

馬の背に出て、しばらくするといつもの五色岳とエメラルドの御釜を尾上ことができましたが、山形県側の朝日連峰、吾妻連邦、月山などは雲の中でした。
イワオトギリ

 体調を整えながら、熊野岳の東の方にある避難小屋を目指します。少し、東側のガレバにある路を歩けば駒草に会えると思いましたが、予定通り直接避難小屋に登りました。
避難小屋から熊野岳への途中の石碑

 天候は時々霧が流れ、時折小雨がおちてくるものの、まづまづで、その結果として、熊野岳の頂上まで往復することにしました。 頂上付近には駒草の群落がありましたが、株は小さく生育環境が厳しいことが推察できます。
そろそろ終わりのコマクサ

 
そして、その後も天候は安定していることから、コマクサを求めて丸山沢上部のピークに歩き、まだまだ状況は其れ程悪くはならないとの判断で、更にロバの耳まで降りることになりました。

 ロバの耳までは前回御釜に降りたコース途中からトラバースしてカモシカコースに合流する予定で、岩稜地帯をおり始めたのですが、足場が不安定となり、安全性を考慮し、引き返して正規のルートを辿りました。
ロバの耳への途中講師がゴミのストックを発見回収にさらに斜面をおります。左上は馬の背

 天候はどんどん改善して、ロバの耳の頂きで昼食をとる頃には薄日も射し始めてきました。霧がはれると西には丸山沢上部の雪渓、そして熊野岳に続く稜線、南には五色岳から振り子沢、蔵王で最も優れた景観が見られました。
ロバの耳頂き付近、遠くに丸山沢の雪渓が見られる

ロバの耳山頂でメンバー

東側のロバの耳に筋があります。

ロバの耳の筋は幅50cmの溝です


















 帰途は、ロバの耳から熊野岳方向に少し降りて鞍部近くから、振り子沢の方向に下り、途中からトラバースして五色岳と熊野岳を結ぶ稜線に登りました。


確信は全くないがオノエイタドリ?

熊野岳崖下湧水近くでイワショウブ

確信はないがコバノトンボソウ?

稜線部はグランド場に広がり、そこには立派なコマクサの株が数多く見られました。
3.11の影響は今のところなく静かなお釜、遠く刈田神社が見える
コースタイム:9:06刈田駐車場(標高1678m)→10:11熊野岳頂上→11:18熊野岳からお釜へ下りる岩場引き返し点(1702 m)へ→11:45ロバの耳へ(1636m)12:52→13:51熊野岳崖下湧水場(1608m)→14:12お釜→15:11刈田駐車場