2012年11月26日月曜日

古の旅人の心を想いながら晩秋の最上海道を辿る




 今回の山行は、宮城・山形県の中北部県境近くの魚取沼を国道347号から目指すこととして、天候等の条件により、第二案は国道347号から林道を通り吹越峠経由し吹越山(出羽峠)を目指す、第三案は、同じく国道347号から南側の林道を軽井沢沿いに登りそこから軽井沢番所跡と経由して、天池、銀山入り口往復するとされました。
 しかし、国道347号は漆沢を過ぎた付近で柵が設置され、通行止めとなっておりました。このため、急遽、漆沢の部落にある山ノ神の西側からの最上海道を歩ける所まで歩くことに変更となりました。
 
 出発時の仙台の天気は、晴れておりましたが、加美町に入る頃には船形山方面は鉛色の雪雲がかかり、小野田を通過する頃には綺麗な虹も見られました。漆沢の部落では小雨、歩いている途中は雨、薄日がさしたり、みぞれ、雪、あられなど目まぐるしく変わる不安定な状況でした。気温は国道347号の表示では4℃となっていました。
最上海道(街道)の案内板

海道入り口近くにある山神社

 最上海道軽井沢越えは、宮城県大和町吉岡を起点として、宮城県色麻町、加美町小野田下町、加美町原町宿、加美町漆沢宿、加美町軽井沢を経て山形県上野畑・延沢宿を通り雄花沢に至る道で、主なところは、近世期に栄え人口が万を数えた延沢銀山、関東・東北の広くから信仰を集めた出羽三山、最上川の舟運で栄えた大石田などと仙台藩を結んでいたようです。
 
                                                                                                                        
最上海道入り口
さて、海道の入り口は、漆沢集落北のはずれにある山神社西側にあります。暫く沢沿いの道を辿り、つづらのの登りを経て尾根にたどり着きます。道は立派で、気持ちのよく整備された二次林の中を進みます。昔からの道なので、尾根を跨ぐところには切り通しを設けられており、歩きやすく設定されています。
最上海道2次林を快適に歩く

  途中急坂もありますが、約1時間程度(ある書物には30分と記載されていますが)で高畑峠を通過します。峠には「湯殿山」や「高畑大明神」の石碑が見られます。
高畑峠の石碑

高畑峠でのメンバー

 この後暫く尾根上の上り下りの道が続き、約1時間で柳瀞からの林道と出合います。標高が少し高くなると、小雨は雪に変わります。そこから少しで、最上海道の案内標識がある広場に着きます。ここで食事です。
林道の合流点付近の案内板

 案内標識がある広場から25分ぐらいで明月清水を通過して40分弱で軽井沢番所跡です。
軽井沢番所跡でのメンバー
軽井沢番所跡から銀山へ葦の中泥濘の道

天気も良くないし、帰途の時間も気になるのか、行動時間を30分とされました。さらに海道を銀山方向に進みますが、番所跡付近からは沢が入りくみ、道は泥田状態です。
道の泥濘状態

さらに小さな沢を渡りながら歩きましたが、道も判別し難く15分程度の行動で帰途につきました。
雪の最上海道


GPSによれば全体の歩いた距離は17.6km、標高差は420m程度でした。歩きの速度は、案外速く時速3から5km程度と推定されます。この歩行速度からも、この海道は大変旨く作ってある道といえます。ただ、番所跡からの道は種々記録を見ましたが悪路で分かり難いと記されております。

コースタイム:
8:58最上海道入り口→10:06高畑山通過→11:11柳瀞からの林道出合い→11:16案内標識前昼食11:34→11:59明月清水→12:12軽井沢番所跡→12:31最終点(N38 33.702 E140 34.127)→12:50軽井沢番所跡→13:43柳瀞からの林道出合い→14:39高畑山通過→15:15最上海道入り口
歩いたルート

メンバー:講師、他6名

雑感:最上海道については、本田一郎著作の 「甦れ「最上海道」 : 軽井沢越え仙台道 六十里越街道 湯殿山参詣古道」があるようで、詳しくはその図書をご覧頂きたいと思います。

2012年11月17日土曜日

晩秋の錦を纏う大土ヶ森(文字富士)を歩く


観察広場から大土ヶ森を望む

 大土ヶ森は栗原市の栗駒文字地区にある文字三山の一つで、栗原では文字富士と呼ばれていると案内書に記載されています。登路は細倉マインパークから林道を西北に10分ほど車で走った所からはじまります。
登山口の案内板前でメンバー

 大土ヶ森の近くには大変紛らわしいのですが、旧一迫に大土森があり三角錘形の山もあります。大土山森には登路は無いようですが、大土ヶ森と同じく鉱山があったようです。
 『昔、文字の大土ヶ森と長崎の大土森が喧嘩をした時、大土森の投げた石が大土ヶ森まで届かずに手前に落ちて石ヶ森が出来た。』と民話に語られ両方の山に関係が無いわけでもない様です。
 これらの山は第三紀の火山岩頸とされ、周囲に比して尖った目立つ姿となっています。
コースについては、種々のレポートと案内があり改めて記載は必要ないと思います。

今回歩いたコースと時間は、次の通りです。

大土ヶ森で歩いたコース
大土ヶ森登り口9:18 → 9:47観察広場9:59→クマ落とし坂分岐10:05→10:12大兔岩10:20→
10:28はなこすり坂調整10:39→10:46大土ヶ森山頂11:38→いっき坂終12:04→渓流コース分岐
12:21→12:51DSAFE訓練13:35→13:56大土ヶ森登山口
赤松林の道





クマ落とし坂を登る


このコースは、赤松林の緩やかで気持ちのよい道を歩き、その後急坂を上り、見晴らしのよい
山頂で
櫃ヶ森と中ノ森を望む

山頂、そして急降して、再び緩やかな道、最後に渓流に沿って下ると言う、コンパクトながら種々の変化を楽しめるものです。
渓流沿いの道でDセフ講習

案内標識は良く整備されているのですが、クマの被害が見られ、特にクマ休み場では標識が粉々になっておりました。

歩いたのは2012年11月11日、天気は薄曇りで時々薄日が漏れる状態でした。目当ての栗駒山は低い雲の中で見ることはできませんでした。ただ、文字三山の2つの山は拝むことができました。
メンバーは講師も併せて5名でした。