2012年9月28日金曜日

中央蔵王から北蔵王を歩く

暑さから逃れ、6月の南蔵王縦走に引き続き刈田から笹谷峠まで歩きました。

この縦走路は北蔵王縦走路と呼ばれ,刈田、熊野岳を中心とする中央蔵王から名号峰を挟んで北南雁戸山の北蔵王を歩くコースです。地質ははじめは安山岩、安山岩質火山砂から名号峰では花崗岩とマサ土に変わり、また、雁戸山では安山岩に変化しています。

歩く距離は、15Km程度となり、南蔵王縦走より若干長いようです。はじめは馬ノ背をほとんど水平な移動をして、熊野岳への道を分けるころから登りとなります。

馬の背出発点
馬の背でメンバー
    
この日は熊野頂上付近に雲がかかっていましたが、その雲があるところではかなりの強風が吹いておりました。
熊野避難小屋から自然園へ向かう、上部は雲


 特に熊野岳の避難小屋付近では耐風姿勢の練習ができる程の強風でした。
とても今日は縦走はできないのでは無いかと思い。講師に聞いたところ、この様な、気象条件は雲のあるところだけで、雲のない標高に低いところでは、風はほとんど無くなるとの話でした。
 避難小屋から少し下ったところで講師と別れ、自然園へ大きい安山岩の登山道を下ります。
はじめは霧の中でしたが、徐々に晴れ遠くに雁戸山とその奥の二口山系の山々が望める様になりました。

熊野岳から自然園への途中で雁戸岳方面を望む

そして風も弱くなり、あのあつい日差しが戻ってきました。
 講師の話では、「航空機が雲の中を飛行したとき、乱気流により機体が揺れるのは雲の中で風が吹いていることによるもので、雲の中は風が強いのは常識です」とのことでした。

 さて、自然園までの縦走路にはエゾオオヤマリンドウ、ヤマハココなどが見られます。ふりかえると熊野岳が雄大に見えました。
程なく自然園、かもしか温泉跡への分岐の追分に着きます。再びふりかえると熊野岳から東に伸びるかもしか尾根ロバの耳が見えます。そして五色岳、大黒天などが続きます。

熊野岳を望む
追分けで
遠くロバの耳、五色岳方面を望む


 その後は、左エ門沢に落ちる崖の上を、我々温泉への分岐まで歩きます。この辺まで来ると、登山道の石も安山岩から花崗岩に変わります。少し登って、西側が開けると、マサと御影石の広場になり、直ぐ名号峰になりました。


名号峰山頂から、遠く南北雁戸が八方平を挟んでみられますが遠いのです。急な登山道をおりるとダケカンバやミズナラの森を歩くようになるのですが、きれいに刈り払いがされて歩きやすい道です。昨年までのレポートを見ると倒木があったり歩きにくいとされていましたが、問題は無いと言えます。

 しばらく視界のない歩きが続き、そろそろ飽きてきた頃、西側の視界が開けたガレ場に出ました。ここは安山岩の石と火山灰土です。そこから直ぐに八方平避難後やです。避難小屋の周辺は花盛りでウメバチソウ、エゾオオヤマリンドウ、ウスユキソウなどが咲いておりました。
イワウメ
エゾオオヤマリンドウ









少し遅くなった昼食後、避難小屋前で写真を撮って再び歩きはじめます。
八方平避難小屋前で

蔵王ダム方向への道を分岐してから南雁戸山への登りにかかります。長い下りになれた体にはそれ程きつい登りではないのですが、大変です。
八方平から南雁戸山を登る

 南雁戸山から北雁戸山への降り口は、安山岩の岩に間を下りです。しばらく緊張しますが、展望はすばらしく眼下には蔵王ダムなどが見えます。岩場にはイワインチンの黄色の可憐な花が、鞍部にはトリカブトが怪しく咲いていました。
南雁戸山を振り返る


南雁戸山から北雁戸への途中の岩場でイワインチン
南雁戸山から北雁戸山を望む


 北雁戸山の頂上手前で笹雁新道への分岐を経て、頂上です。
北雁戸頂上でメンバー

頂上からは蟻の戸渡りを眼下に見て、山形神室山・仙台神室山が間近にその奥に大東岳と面白山などの二口山塊が見られました。
北雁戸さんから蟻の戸渡りと前山

 蟻の戸渡りを迂回する道ができたと聞いていましたが、確認できないので昔の道を歩きました。当初カケスカ峰を有耶無耶の関跡経て笹谷峠目指したいましたが、時間も遅くなることから山形コースを降りました。
 長い長い山の散歩でしたが 静けさの中 心のリフレッシュができました。


コースは、刈田駐車場~馬の背~熊野岳手前避難小屋~ロバの耳分岐
(ここから北蔵王縦走コース)~自然園~名号峰~八方平避難小屋(こへんが最低鞍部)
~南雁戸山~雁戸山~笹谷峠駐車場
GPSに散歩履歴を示しました。
南から北へ単純ですが長いコースです。


メンバー:写真のとおり縦走7名、講師は送迎と熊野避難小屋まで

天気:晴れ  登山月日:2012.9.18

2012年9月8日土曜日

会津の川桁山は”たまげた山”でした。


川桁山の名の由来は種々調べたが良く分かりませんでした。この地域の名称から名付けられたのでしょうか、JR磐越西線駅の名称も川桁駅であるので、山の名も川桁の名前をとったのでしょうか。
さて、仙台駅を6:50に出発し高速道の東北道と磐越道をとおり、コース設定を話しをしながら、9時頃登山口に着きました。
観音寺川コース登山口で準備・駐車

小田峠近くの尾根から川桁山山頂

歩きはじめ直ぐ涸れた沢を通りますが、河床の石は安達太良山と磐梯山の間の山なので、現地に行くまで、安山岩、火山岩などであろうと思っておりました。しかし、白い中に黒の点が混じる所謂御影石の花崗岩。”たまげた”の一番目です。
登り口近く涸れた川の御影石の道

下山後の中途半端な調べですが、この地域には川桁断層があり、頂上東側が断層崖で、急登となる要因の様です。これも何番目かの”たまげた”です。
二番目の”たまげた”は川桁山前大きいホテルの建物です。何故この場所にこの様な景観台無しのホテルが建設されたのか、良く分からないのですが、・・政治でしょうか。

川桁山

歩いている時間は、4時間程度ですから、最近では短いし、標高差も600m程度ですから、さほど問題はなかったのですが、帰りの車から降りると、歩行が正常ではなく、昨年の山形沢渡り黒伏岳登山後と同じ状況になりました。これまた”たまげた”三番目でしょうか。コースは短いわりには急であった証明でしょう。
参加メンバー

それに、色々事情があったのでしょうが、登山道の刈り払いがされておらず、藪を漕ぐ様な歩行となりました。参加者皆で地元自治体が震災などで山の管理まで手が回らないのでしょうから、仕方がないねと納得ですが、登る方を多くするには刈り払いはしたほうが良いと思いました。
残念ながら、頂上からの視界は得られず、また、刈り払い状況見て、三十三転ぶ坂(内野)のコースを降りることは諦めました。その様なわけで、ブナ林の鑑賞など本当のこの山の良さを知らないで、何のかんのは言えませんが、なかなかの山ではないでしょうか。

天気:晴れ後雨(散歩中は晴れ)
参加者:講師、他4名
コース時間
林道終点観音寺川登山口9:13発→小田峠10:13→急坂取り付き前10:30→尾根11:00→
11:12川桁山頂上(昼食休み)11:50→尾根降り口11:59→急坂終点12:16→小田峠12:34
→林道終点観音寺川登山口13:10着
歩いたコース:GPSの記録の通りです。
川桁山歩いたコース



2012年9月3日月曜日

蔵王の五色岳山頂は何処か!考えながらロバの耳周回コースを歩きました。

7月末の蔵王カモシカ尾根から熊野岳を歩いたおり、講師から五色岳とお釜からロバの耳を目指すコースがあって、機会があれば案内できるとのがありました。
何時か行けるのか!少し先のことではないかと思っておりましたが、ところが、長く続いた好天気にも恵まれ一ヶ月後に実現しました。

蔵王は有史以来50回近くの噴火記録があるとされていて、その中心はお釜を中心とした五色岳
周辺と思われます。宮城の地学ガイド(宮城県口頭学校理科研究会地学部会編)では、現在五色岳とされる南の肩へこみがお釜の前の火口とされています。
ところで、五色岳の頂上は、柴崎 徹”宮城の名山”1992年 河北新報社によれば、現在地図に記されているとおり、お釜の近くの最高点(1672m)と記されております。
一方、深野稔生”山遊び山語り(蔵王・二口編)”1999年 無明舎出版によれば、お釜により形成された火口丘の金峰山蔵王権現碑のある場所ではないかとしています。
更に我々の講師は、それより南の尾根の端にあるケルンに標識があった。そこが頂上との見解です。
五色岳の位置は3つの中本当はどれが正しいのでしょうか。
高さのみで決めれば現在のとおりですが、調べてみると、必ずしも高さのみで頂上が決めている訳ではないようです。歴史的な背景などを鑑み特定すべきでしょう。
その点金峰山蔵王権現碑現存する場所は、お釜から300m程度離れ、噴火をおさめる祈祷をするには最前の所です。
ここを山頂にしたことは理解できます。
おそらく祈祷のための人々は、青根や我が温泉からロバの耳から振子沢の上部、我々が歩いた逆コースで訪れたのではないかと考えられます。
その様に考えてくると、五色岳山頂は現在のお釜近くのピークではなく、金峰山蔵王権現碑のある場所が有力となりますが。
 
さて、歩いたコースは、以上を踏まえたかどうか不明ですが、蔵王刈田岳山頂駐車場から馬の背を越え、お釜の縁を通り、五色岳へ、そこから振子沢上部に降りそこからロバの耳を目指し、更に熊野岳へ登りお釜分岐からお釜へ降り、縁を半周して戻るものでした。



馬の背から五色岳とロバの耳を望む
馬の背から濁川に向かって尾根を下る

エゾオオヤマリンドウ

しらたまの木
旧火口を歩くメンバー



コマクサが咲いていました。



天気は午前中は賽の河原から上部は晴れでしたが、その辺から雲海が広がる状態でした。
午後からは、雲は上昇し、時々霧が気になる状況でした。講師からは、このコースは濃い霧が発生し易く、そのおりの対策、目印を確認しながら歩くよう指示がありました。

講師が言う五色岳山頂への道

わかり難いが中央に金峰山蔵王権現碑

講師が言う五色岳山頂 往時木の標識があった。
五色岳山頂からのお釜



地図$柴崎さんの言う五色岳山頂




コースの特徴は、いくつもありますが、①何時も遠くから見ていた五色岳を歩くことでしたが、五色岳の東に広がる砂礫の丘陵の大きさに驚かされました。②そして砂礫丘陵の東に南北に伸びる尾根(金峰山蔵王権現碑と講師が往時頂上を示す道標があった場所がある)を歩けます。そこからは濁川に伸びる尾根とその先にある駒草平が遠望できます。③五色岳からロバの耳に登る多少スリルのあるコースを歩けます。④お釜から熊野岳の雄大な景色が見られます。⑤お釜の水辺も歩けます。⑥三回も五色岳頂上を踏むことができます。?!⑦講師から安斎 徹先生の著作”蔵王の御釜”について情報をいただきました。ぜひ読んでみたいと思います。そして、その結果はまた書きたいと思います。

五色岳付近からロバの耳と振子沢方面

ロバの耳から丸山沢方面
熊野岳の肩からお釜に下る
お釜に流れ込む沢の湧水地

お釜の浜

歩いた日は7月28日(火曜日)、コースはGPSのとおりで、その時間は次の通りです。
今回のコースです。五色岳が宙に浮いて

蔵王刈田岳山頂駐車場発 8:31→馬の背8:38→馬の背から濁川への尾根からお釜への分岐8:54→講師の考える 五色岳頂上9:53→ 金峰山石碑を祀る五色岳10:09→地図などに記載の五色岳頂上10:21→五色岳・ロバの耳鞍部(振子沢上部)11:06→ロバの耳(昼食)11:27→熊野岳の東端のお釜・ロバの耳分岐12:17→湧き水箇所(お釜へ流れる)13:30→お釜の浜14:06→前掲馬の背から濁川への尾根14:27→15:07蔵王刈田岳山頂駐車場着