2013年9月3日火曜日

神室連峰の最高峰・美貌を誇る小又山を歩く



8月20日は、天気の関係で白鷹山の北側に位置する東黒森を歩きました。
そのおり階段降下中に足が変になり、その状態が改善しないまま、小又山を歩くことになりました。

  昨年は、福島猪苗代湖北東の川桁山を歩き、帰宅後足に消炎鎮痛液を塗布することになりました。講座では、この山はその山容と異なり、急坂は厳しく別名を"たまげた(ビックリするようなの方言)山"としておりました。そして、たまげた山他に問題の山として"困った山"(小又山)もあると講師が話してくれました。
何れにしても高齢者には、急坂を強いられるマークの付いた山で大変です。

 小又山のある神室連峰は栗駒国定公園の西端にあって、南北二十数キロ、標高千メートルから千三百メートル程度の山が連なる。東北では数少ない壮年期褶曲山脈と言われています。
信仰登山の対象となった神室山が主峰とされておりますが、小又山はそれより少し高い山です。よく「山高きがゆえに貴からず」とは言うものの、三角形の端正な形はひときは目立つ魅力的な山です。
小又山と南にのびる稜線

 さて、講師から25日に送られてきた計画書には、遠野三山の一つ石上山ではなく、山形の神室連峰の小又山の名が記されており、西の又沢の徒渉は靴を脱ぐため、靴下の替えを持参する様にと書かれておりました。
一方、案内の書籍にも、幅40m近くの沢の徒渉をするため、流量の多い時期には十分注意する様に記され、加えて往復8時間の健脚向けのコースと付記されていました。
 
小又山歩きは、体調不十分な上に山の状況も考えると種々心配なものとなりました。

 仙台を6時半に出発、東北自動車道から国道47号を経由して最上町(向町)に、町役場に立ち寄り、職員の方から小又山登山に必要な種々の情報と資料を頂きました。
 その後、東法田経由で白川林道をとおり、更に分岐して西ノ又沢林道を進み堰堤前で駐車しました。
 ところで、別の案内書籍にも西ノ又沢を漕いでわたるとも記されておりました。それで長靴を準備するか、靴を脱ぎ渡るかなど、種々コースの第一の難関をクリアするため、どうするか種々考えました。
 その結果、今回は靴下で渡れる様に、予備の靴下と、ウレタンの草履をザックに入れるなど準備をしました。
 しかし、当日は、幸いにも流量が少なく、右岸側に2.5m、左岸側に1.5m幅の小川が流れて
いるに状態で、容易な徒渉となりました。


西ノ又沢途渉地点の状況

 (その河原の石を見ると、綺麗な花崗岩は見当たらず堆積岩と思われる石が多いように
思われました。)
 容易に徒渉して少し進むと林業用作業車が通っている林道を歩くことになりました。
幅2~3mの林道です。約15分程進むと林道が右手の方にカーブします。そのカーブの手前から
登山道が杉林の中入り九十九折りを登りますが、勾配がきつくなる手前にやっと1合目の道標が
ありました。

1合目付近を歩く
標高600m付近からは辺りは広葉樹にかわり尾根の取り付きまで続きます。
 ところで、GPSの履歴を調べると、コースは地図とは異なり550m付近から北に進み580m付近から九十九折りを登り680m付近で尾根に取り付く様になっています。地図のコースは鞍部に登る様になっていますが、鞍部の上に現在の道が付けられている様です。
 尾根の取り付け付近で一服して山神碑を探したのですが、見あたりません。結果的には山神の石碑は尾根取り付きから約100m登った所にありました。一部の案内書には鞍部にあるとされていますので注意?すべきでしょう。

登山道から少し脇の山神の石碑
尾根の急坂は、左側に木々の間から主稜線を眺められる事もありますが、雑木林の中1111mまで続きます。特に1000mから上部はかなりの急勾配となっており、汗を絞られます。



神室連峰の主稜線

 山神の石碑まで何とか順調に登っていたので、この急坂をペースの早いSさん追う様に歩いたのですが、徐々に足と息が苦しくなり、やっと1111mに辿り着く状態となりました。
槍立か

 1111mのピークからすぐ南側の槍立のピークがみられます。昔はここに登山道があった様ですが、現在はその跡もわかりません。
さて、道は北に向かいます。時々東側の灌木が低くなり大鏑山から禿岳に続く稜線が見えます。しかし、越途までは本当に長い路に思えました。

やっと着いた越途 
越途で昼食をとる頃から雨が降り始め、更にスピードが鈍りはじめた頃、Sさんは下山してゆきました。
越途から9合目に向かう

木々の間から神室山が望めた

 9合目を過ぎると雲が晴れると頂上付近の草原に道がついているのが見られ、少し頑張れば何とかなると思い、気力で進みます。
9合目の標識

9合目を過ぎると小又山が望める

道端にはイワイチョウが見られ、気持ちは快適なのですが、

イワイチョウは咲いていた
足には鉄筋が入っている様な感覚で、何とも情けない状況です。それでも休みながらやっと頂上に辿り着くことができました。
頂上で講師とK氏

 頂上はかなり広く、山頂標識の後ろには、アキノキリンソウやハクサンフウロが鮮やかに咲いていました。

頂上の標識の後で咲く色鮮やかなアキノキリンソウとフウロ
期待していた連峰の他の山も鳥海山や月山も眺めることはできず、写真を数枚撮ったあとは、正座やストレッチで調整し長い降下の行程に備えました。
頂上からの下り

 足つり再発を考えるとゆっくり慎重に歩いたのですが、仮払い後道に残されていたブナの枝に躓き転倒し足釣りが復活したりして思うような歩行ができず、時間ばかり費やすことになりました。

エゾアジサイも鮮やか

 更に1111mのピークからの急斜面は慎重に歩くこととなり、大変な思いをしました。

 以上”困った山”などと申し訳ない表現をしましたが、登山道は綺麗に開払いされ、他の山に比しても管理が行き届き、地元の山好きの方々から愛されていることを記しておきたいと思います。
 筋力トレーニング不足で、体調が万全でないとすれば、どの山でも大変なのです。反省し今後少しでも賢くなるようにしたいと思います。

山歩き日時:2013/08/27  参加者:講師、他4名

コースタイム:
9:30西の叉登山口(標高457 m)→10:24尾根取り付き(692 m)→10:46山神石碑(795 m)
→11:341111mピーク(1107 m)→12:11越途(1187 m六合目)12:28→13:16九合目(1266 m)
→13:38小叉山山頂13:51→14:03九合目→14:39越途(六合目)→15:081111mピーク→
15:39山神石碑→15:49尾根取り付き部→16:24西の叉登山口
 

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