2013年3月5日火曜日

二月末、冬が終わりに近づく安達太良山を歩く

 安達太良山は筆者が、今から60年近く前、小学校のお父の職場の旅行会に同行させていだだき登った山だ。当時硫黄の採掘をしていた沼尻鉱山から沼ノ平を経由して鉄山へ、馬ノ背、牛ノ背を通って頂上に登った記憶がある。その後も何度か訪れる機会を持った。今回は冬に登れるとのことで、新たな安達太良山の魅力が味わえると期待が膨らんだ。

 26日は寒い2月の中でも好天となった仙台を後に、東北道を南下、福島盆地に入ると
吾妻連峰の山々が一望され、一切経山山腹の煙も見えて、経は最高の山歩きとなるのではと思わせられた。更に南下して、福島市の西に達し、安達太良連峰が見えてくると、北端の鬼面山は見えても、箕輪、鉄山、安達太良山などには雲がかかっている状態で、何故地理的にも近く、標高も吾妻連峰に比して低いのに、違いの要因は何なのか、種々車内で議論したが、明確な答えは?であった。ただ登山口に到着時には、好転していることを期待した。
スキー場登山口の案内標識前で

 あだたら高原スキー場の駐車場で準備をして、当初予定のあだたらエクスプレスのレストハウスに向かった。しかし、残念ながらこの日は風が強くゴンドラ運行は中止と告げられ、勢至平・くろがね小屋経由で山頂を目指すことになった。
 
 歩きはじめは、スキー場の北側(あだたら渓谷自然遊歩道)から、するとスキーパトロールが親切に山の状態等について有意義な情報を教えてくれた。
踏み跡を歩く

既に踏跡があり、標高1100mまでは坪足で歩いた。更に標高が上がれば歩行が不自由になることを想定し、ワカンを装着した。
勢至平を登る

 岳樺、ナラ、ブナなどの林を通過し、勢至(知恵の仏様・勢至菩薩様の略)平に入り、途中休憩をして、さらに湯川に沿って歩き、くろがね小屋を目指した。


徐々に視界も良くなり時折鉄山から延びる尾根が高く聳えているのが見られた。湯川に近づくにつれて、道の北側が急傾斜となり緊張して歩いた。
右側谷が湯川、奥にくろがね小屋が見える

 やっとくろがね小屋に繋がる道に入ると、講師からブレーキがかかり、時間の関係から、くろがね小屋には立ち寄らずに、途中から尾根に上がり、辻の峰を目指す指示がありました。
左の黒い建物はくろがね小屋、手前の雪面を登る

 標高1500m迄登ると、矢筈森の東斜面をトラバースします。ここで講師から注意。「パーティメンバーは前の人と10人分程度の距離を保ち通過すること」理由は全員が一度に雪崩に巻き込まれないようにするためなそうです。
雪の斜面をトラバース

静かに速やかに通過し、辻ノ峰にやっと到着です。そこまで来ると安達太良山の頂上・乳頭山がはっきり見えました。

辻ノ峰でメンバー左奥に安達太良山(乳頭山)
辻ノ峰の案内標識の前にストックをデポし、ピッケルをもって牛ノ背の斜面に下りました。再び登りはじめると所々に岩が露出している斜面となり、その後は乳頭山直下の雪の急斜面となります。
辻ノ峰から頂上尾根途中の岩の露出する場所

夏道は薬師岳からの尾根に続いてますが、今回は途中からショートカットして乳頭の岩山の下にでました。


山頂手前の標識の前で
写真撮影後、強風の中、乳頭山・岩山に登りました。
安達太良山山頂でメンバー

 頂上はさらに風が強く、落ち着いて周辺の写真も撮れません。視界は鉄山が見える程度で、磐梯山や吾妻連峰は見ることができませんでした。

 東は阿武隈山地が広がって見えたが、その先に未だに、そしてこれからも長く福島を苦しめる原子力発電所があることを思い複雑な気持ちになりました。
頂上岩山からの下りは、特に鎖場で岩とピッケルで安全を確保しながら慎重に降下しました。
 帰途は、辻ノ峰分岐から勢至平まで直接下り、順調に下山できました。



天気:晴れ、1300m付近から曇り、風雪
参加者:5名+講師
GPSによる歩いた軌跡

 コースタイム:9:19登山口→9:49烏川→10:02(標高1047 m地点)ワカン装着場所→11:30辻ノ峰とくろがね小屋コースの分岐→11:58くろがね小屋・尾根取り付き分岐→12:52辻ノ峰分岐→13:32安達太良山山頂→14:13辻ノ峰分岐→14:58辻ノ峰・くろがね小屋コースの分岐→15:54登山口(スキー場)



 

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